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Slic3rの設定についてまとめてます。Slic3rの日本語版が見当たらなかったので、使い方をまとめました。 最近はC#のメモ帳代わりになってます。

Slic3r | Layer height / 積層ピッチ設定

積層ピッチの設定はPrint Settingsタブの Layers and perimetersを選択し、下の画面を表示します。

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この画面のLayer heightのグループでは、次の項目の設定が可能です。

Layer height : 積層ピッチ設定



Layer height

積層ピッチをmmで設定します。

0.3と設定した場合、0.3mmずつフィラメントを積み上げていきます。
この値が、小さいほど縦方向に滑らかな造形が出来ますが、造形にかかる時間は長くなります。

入力例

0.3

参考

積層ピッチを大きくすると、造形時間が短くなりますが、ノズル径よりも大きな値を入力しても上手に造形出来ません。
造形時間を短くするには、積層ピッチの設定が大きく影響しますが、充填方法を工夫する事でより大きな効果が得られます。

ここで指定する値は、フィラメントを積み上げる厚みなので、造形物を横から見た場合この厚みで見えますが、上から見た場合の太さはAdvance(高度な設定)で指定した太さになります。

ここの値は、0.1mm~0.3mm程度に設定するのが、妥当なのかと思います。
設定上は薄い積層ピッチにすることも可能ですが、メーカーの推奨値の範囲の中で調整して下さい。

ちなみに、通常のノートや、コピー紙の厚みが0.07mm~0.09mm程度です。


First layer height

一層目の積層厚さをmm又は、%で設定します。
%で入力する場合は、Layer height(積層ピッチ)に対する比率を入力します。

0.3と設定した場合、一層目の厚みが0.3mmになり、二層目からは、[Layer height]で設定した厚みで積層されます。
同様に150%と設定した場合、一層目の高さがLayer height(積層ピッチ)で設定した積層ピッチに対して150%の厚みになり、二層目からは、Layer height(積層ピッチ)で設定した高さで積層されます。

寸法入力例

0.3

比率入力例

150%

参考

一層目は、フィラメントがベット(造形物を載せる台)から剥がれやすくなります。
Layer height(積層ピッチ)が小さい値で薄く積層する場合、その厚みで一層目を造形すると、剥がれやすくなってしまう事があります。
そこで、一層目の厚みを厚くする(フィラメントを多く吐出する)ことで剥がれにくすることが出来ます。

但し、実際の一層目の厚みは、機械的なベットの高さ調整が大きく影響します。
この設定項目では、吐出量を調整し、実際の1層目の厚さは、ベットの高さを調整します。

また、フィラメントの温度を上げるとベットから剥がれにくくなる傾向にあるようです(収縮が大きい材料の場合逆効果かもしれません)。剥がれにくくする為に、一層目だけ温度を変えるのも一つの方法です。

この設定項目では、十分な量の吐出がされるように厚めに設定(0.2~0.3mm程度)しておいて、機械的なベットの位置は薄く造形されるように調節する。それでも剥がれる場合は、一層目の温度を調整する。


剥がれにくくする為の定着テープ紹介しておきます。 

3M Scotch ブルーテープ 定着テープ



 
 


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